基本的にポケ擬、たまに他ジャンル。内容が日記ぽかったりそうでもなかったり。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 ナロク:ゾロアーク♂ やっぱり彼はロナと絡ませたい子、IF話になると思うけど 妄想がはがどります。設定上は無関係ですが、私の中では ロナを元にしてナロクが出来たので力関係がロナ>ナロクです まあ、ロナが(条件有だけど)チートだから仕方ないね! 彼の周りがどうなのか全く決まっていないのでどうにかしたいです このままじゃぼっちに…あれ、ロナも最初ぼっち設定(デジャブ) 本音を言うとロナとナロクの二人の絵を描きたかったのですが 構図が浮かんでもピンと来なかったのでナロク単体にしました 関係ないけどロナとナロクのコンビ表記は楽だね!(676でロナロク) :1 「…あれ、可笑しいな」 思っていた場所と違う場所に立っていることにナロクは少し驚く。 自分ではとっくに慣れたものだと思っていたけれど、まだ慣れてはいなかったみたいだ。 この【アンダーワールド】はまだまだ不可解でそして不思議なことが起こるらしい。 辺りを見回す黒と赤を基調としたチェック柄の床に、壁一面は本棚になっている。 まるで書庫のような空間だが、ナロクはこの場所に見覚えがないことを確信し顔をしかめる。 知らない場所では狙われたときこちらが圧倒的に不利じゃないか、と思わず考えてしまう。 ふと、自分以外の誰かの気配を感じた。その瞬間に一気に頭を切り替える。 気配がした方へ投刃を飛ばすと同時に地を蹴り一気に距離を詰める。 投刃は思ったよりもあっさりと避けられた、相手もこちらに気付いていたようだ。 思わず舌打ちをする。気付かれていたなら奇襲とは言えない上、攻撃の成功率は低い。 それでも先手必勝と言わんばかりに短剣を首に振りかざす。 首でなくても、身体のどこかを斬ってしまえばそれで良い。 その分動きが鈍くなるはず、痛みを感じる奴なら…の話だが。 しかし、相手が指をパチンと鳴らすと短剣が相手に届く寸前で オレの身体は動きを止めた。思わず眼を見開く。 あの勢いを止めることを出来ない、それくらい速く動いたはずだ。 一体相手は何を仕掛けたと言うのか、状況が一気に悪くなったことに オレは苛立ちを感じる他なかった。このまま殺されるのはごめんだ。 苛立ちをこめて相手をにらみつけると、ソイツは口を開いた。 「キミ、どうやってここに入ってきたの」 「…は?」 予想していなかった言葉に思わず気が抜けてしまう。なんだ、コイツ。 「ここには僕が"許可"した人しか入れないはずなんだけど」 「気付いたらここに居た、来たくて来たんじゃない」 なんで入るために許可を貰わないといけないんだ、ここは立ち入り禁止区域か何かか。 しかし、コイツの様子を見るにそういう感じではない。 理由は分からないが、オレがここに居る事に困惑しているみたいだ。 「んー…考えても仕方ないか。ところで、なんでキミは僕を殺そうとしたの?」 「殺らなきゃ殺られるから」 そう言った瞬間、驚いた顔をされた。…そう言えば、なんでまともに話が出来るのか。 普段なら、話し合いなんて皆無に近いじゃないか。何かが可笑しい、何が可笑しい? 「なあ」 「………」 「そこの紫頭」 「む、紫頭!?」 名前が分からない上に考え込んでいて返事がなかったから、仕方なしに 特徴で呼んだら非難めいた声をあげられた。なにさ、紫なのは事実だろ。 「ここは【アンダーワールド】って呼ばれてるか?」 「アンダーワールド?そんな風に呼ばれてるのは聞いたことがないけど… 調べてみる価値はある、かな。少し待ってて」 「その前にこの金縛りみたいなの解いてくれよ」 :2 やっと拘束(?)が解けて手首を回したり身体の調子を確認する。 特に異常がないことにほっとしながらも、一体何者だと本のページを めくり続けるこの場所の住人を見る。名前をロゾワナと名乗った彼は ロゾワナと呼ばれることを良しとしないようでロナと呼べと念を押された。 ちなみに一回ロゾワナと呼んだら動き止められてオレの武器である短剣を 奪って首元に向けてきたため、もう二度と言わないと誓った。 正直「本気で殺される」と思うくらい殺気めいててやばかった。 何がそんなにイヤなのか、オレには全く分からなかったけれど。 ついでにオレも名前を名乗らされた。何故かよろしくって言われたけど オレはよろしくするつもりなんてないから、顔を背けて無視しておいた。 彼は仕方ないと言う風に笑いながらも、そんなオレに何も言わなかった。 しかし、暇だ。オレは退屈が嫌いだというのに、何もする事がない。 この部屋の書物は彼と彼の使い魔にしか読めないと言っているし、実際に彼の 読んでいる書物を後ろから覗き見したが何が書いてあるのかさっぱりだった。 彼は今も本を読み【アンダーワールド】について調べているみたいだが 中々成果が挙がらないし、つまらない。…いや、これが"当たり前"か。 命を狙われることがない、警戒もしなくて良い…けど何か物足りない。 オレ自身、自分の性格が歪んでいる事なんて分かっていたけど こんな風に改めて自覚するとは思わなかった。笑えば良いのか悲しめば良いのか。 ただ身体に染み付いているんだから、もう戻れないんだと言われてる気がした。 そんなことを考えながら自分の手を見つめていたが、ふと影が出来て顔を上げる。 いつの間にか彼は目の前に来ていて、片手には一冊の本を抱えている。 「ああ、何。見つかったわけ?」 「一応ね。ずいぶんと物騒な世界みたいだけど、ホントにそうなの?」 その言葉を聞いて、世界で起きてることまで載っているのかと感心してしまう。 この書庫のような部屋の本は、例え一冊でも飾りではないというわけだ。 流石に、どうやってこの本だらけの中からその内容の本を見つけ出したのかは この部屋の住人だからと言う風にしか今は考えられないが…異常だと感じた。 オレがそんなことを考えている間にも彼はこちらを見つめて、言葉を待っている。 その信じきったようなまっすぐな眼。嫌いじゃないけど、あまり好きじゃない眼だ。 言わない限り、その目でこっちを見続けてきそうだから事実を伝える事にする。 「物騒で歪で不可解な事ばっか起こるけど、退屈はしない世界だよ」 そう言って、わざと愉快そうに嗤ってみせた。それを見た彼が複雑な表情になる。 彼は一体何をどう思ったのだろうか。どうせ、オレには関係ないことだけど。 :3 「物騒で歪で不可解な事ばっか起こるけど、退屈はしない世界だよ」 そう嘲笑ったキミは、一体何を思ってそうしたのだろう。僕にはまだ分からなかった。 ただ、そのままでいいのかと言いたくなってしまった自分に干渉すべきことではないと 言い聞かせるのに必死だった。それを知らない彼はそのことに気付いてはいないだろう。 彼と言うのは僕の知らない内【語り屋の領域】に迷い込んでいたナロクと言う青年の事だ。 いつの間にか迷い込んでいたらしく、帰り方も帰し方も分からない。 そのため外に出すのも抵抗があり、一緒に領域内に居てもらっている。 暇が嫌いだと言う割には、暴れたり騒ぐ事もせず大人しく椅子に座っている事が多い。 今は僕の作ったクッキー片手に紅茶(ナロクのリクエストでミルクティー)を飲んでいる。 …無駄に様になっているのが、なんだか癪に障るけど気にしないことにする。 ふと、手元の本に目を落とす。黒の表紙で真ん中に赤いハートマークが書いてある本。 この場所に迷い込んだナロクの本、だと考えている。勿論本人には伝えていない。 表紙のハートマークは彼の帽子についているハートのトランプを表しているのだろう。 今までこの本は見たことがなかったから、彼がこちらへ迷い込んだ事が原因で この本も僕のところに来た…もしくはこの領域内で作られたのかもしれない。 PR ● コメントフォーム |
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