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アトリエ フィアット:★ドーブル♂
昨日のキスの日絵を描いた後、フィアットが
アトリエ組に加入した経緯を考えていたら
色々爆発したので即席ですが追記に文章と漫画をば!
即席なのでバランスとか言葉とか色々と酷いです
閲覧の際は深く考えずにお読みください
漫画に関してはもう別物な気もしますが、まあ……
少しずつ漫画も描けるようになったらなって思います
話の都合上、フィアットがいた美術館の館長が出てきますが
彼もまた即席です。一応クマシュンになる予定?
そもそも出すつもりがなかったので診断で決めました
ただ漫画では館長仕様で原型要素が薄いので
あまり関係なかったかなと思います
館長仕様じゃなかったら帽子とかポンチョ着せたい
着せようか悩んだけど館長がそれってどうなんだ……
と思ったのでやめました、やめてよかったと思います

天才って言葉、実際はどうなんでしょうね
一般的な褒め言葉ですし、良い言葉なんでしょうけど
私はあまり好きになれないのです
向けられたことは一度もないですが
努力を天才って言葉で片付けられてないかと
秀才とか努力家とかそう言った言葉では駄目なのかと
思ってしまうのは少し、ひねくれ過ぎでしょうか
秀才や努力家という言葉で言い表せない
その人の凄さ・魅力を表現しているのでしょうかね
そう考えることはできても、納得できないのが
きっと私の悪いところです

今回の話は『悪意のない称賛でも、重くなることはある』
と言う感じです、興味のある方は追記からどうぞ
内容はあまり明るくないです






天才画家として名を馳せた、ある美術館で働いていた少年。
美術館の館長にその能力を買われ、美術館専属の画家となる。
描く作品の評価は高く、また高い値がつけられた。
しかし、少年自身の人柄を重視する者は誰一人いなかった。
能力のみが評価され、『天才』というレッテルを張られた。
少年の人柄は観衆の想像上のものが独り歩きしだし、
こういう人物が絵を描いているということが世間に広まっていた。
そのことに少年が気づいたとき、彼は叫びだしたくなった。
「自分はそのような人物ではない」
「そんな思いで絵を描いたのではない」
だが、それを口にしたとしてどれほどの人が耳を貸すだろうか?
イメージが定着してしまえばどうにもならない。
深くかかわらない限り先入観で判断されるのが常だ。
なぜそう思われるのか、その最たるものは何か。
自分に向けられる多くの称賛の中で一番言われているもの……
その言葉が、少年にとって嫌いな言葉となった。
「『天才』なんて言われたくない」
天才などと言われなければ、
そのようなイメージを持たれなければ、
こんなことにならなかったのではないか。
そもそも、絵を描かなければいいのではないか。
そう考えたこともあったが、少年は絵を描くことが好きだった。
やめることなどできなかった、こんなことでやめたくなかった。
しかし、自身を『天才』と呼ぶ声は収まることを知らず、
むしろ増える一方だった。どうしようもないと悟った。
耳を塞ごうにも、職員からは「評判良かったですよ」と
悪意のない称賛と羨望の眼差しを向けられる。
唯一、自身が追い詰められていることに
彼をスカウトした館長が気づいたときには、
もう嫌になっていた。
いろんなものが怖くなっていた。
描きたいものを描いていただけのはずだった。
こんなに気が重くなる作業ではなかった。
それがいつから、こんなに楽しくなくなったのか。
誰かが望むものであり続けたいわけではない。
自分の為に描けばいい、そう思っている。
だが、『天才』というレッテルでしか自分を見てもらえない。
少年はそう考えるようになっていた。
自分が分からない、観衆の評価であるそれが正しいのか。
自分の絵から感じ取られるイメージがそうであるなら、
そのように解釈するのであれば、そうなのかもしれない。
そのことを頭の中で何度も否定したが、気が晴れなかった。
少年は一度だけ、自分の為に描くことをやめた。
観衆の望むものを、観衆のイメージに合わせて。
今までの作風とは全く違う一つの作品を描き上げた。
それが評価されなければいいと思いながら―――。
しかし結果は少年が望んだものと正反対だった。
今までの、どの作品よりも評価され脚光を浴びてしまった。
このことで少年の心が折れた、自分を出すことが怖くなった。
「この人らしくないね」という声が聞きたいだけだったのに、
その声が届かないくらいの湧き上がる称賛に身をすくませた。
それから、絵を描くことが怖くなった。
描いても、表に出せなくなった。
美術館に顔を出すことはある、絵を見ることは好きだから。
館長は無理しなくていいと言ってくれた、少しだけほっとした。
少年が描いたという作品を館長に見せると、館長は問いかける。
「それは、美術館に寄贈しない?」
何度も聞くその言葉に、少年は首を振る一方だった。
不思議と、館長のその言葉は重たくなかった。
怖くなったときに気づいてくれたからなのか、
最初から自分を見てくれていたと知っているからなのか。
それは少年にも分からない。
館長がいるから、ここにいると言っても過言ではなかった。

少年の精神状況が改善されない様子に館長は悩んでいた
絵を寄贈しない少年のことが、職員の間で少しずつ噂になり始めた。
このままでは、改善どころか悪化してしまう。
そう考えた館長は、ある知人に相談を持ち掛けた。
「この子の面倒を見てくれないかな」
知人は相談を待っていたと言わんばかりに、契約書を渡した。
「その契約書に書いてあることに、本人が同意できるならいいわよ」
勿論、貴方の提案はすべて受け入れてあげる。
館長は頭を下げ、誠心誠意気持ちをこめて感謝の言葉を述べると、
契約書の入った封筒を少年に渡すべく美術館へと向かった。



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